もはやアート?普段履きには勇気がいる見てるだけでも美しすぎる靴ブランド達 -たまに履いてる人いるよね編-

始めて間もない初心者のブログですが、読者になってくださったり、いいねの星をつけてくださった方々、ありがとうございます。

 

今回は、記念すべき読者になって下さった方へ捧げる高級靴編です。←あ、ちょっときしょかったらごめんなさい。いや、だいぶきしょいか。前回のブログを書きながら、いつかこの辺も書いたら面白いだろうなぁ、と思っていたブランド達です。ひとつのブランドにつき何千字も書けるぐらい濃いブランドがどんどん登場します。胃もたれしない程度にさらっとご紹介できるよう努めますので、お付き合い頂ければ、と思います。

 

今回この記事を書くにあたり幾つかブランドを挙げますが、ほとんどイギリス靴は登場しません。靴ブランドの本場イギリスがこんなにもランクインしないなんて、今回も懲りずにOMOCHIの偏見記事なのね・・と思う方もいるかもしれません。

 

前置き(という名の言い訳・・)として少しだけ書いておこうと思います。

イギリスとイタリアの革選び、靴作りには大きな差があります。これは、歴史的な食文化も関係しているという説があります。

成牛のしっかりしたお肉を食べるイギリスでは、硬い革で靴づくりをはじめ、グッドイヤー式が主流となりました。一方、柔らかい仔牛のお肉を好むイタリアでは、柔らかい革を使うようになり、マッケイ式が主流となりました。マッケイだと、グッドイヤーでは使いづらい色気のある革も使えるので、自然と今回挙げるブランドはイタリアやフランスがメインです。ちなみに日本ではグッドイヤーこそが高級靴という風潮がやや強めですが、以前シャツの回でも書きましたが、イギリスの影響を強く受けた結果もあるでしょう。

 

余談が続きますが、、食文化~靴の関係でいうと、日本人は農耕が食生活を支えていたので、履物はもっぱら「わらじ」でした。

(明治時代までは大っぴらにはしませんでしたが、実際に肉も口にしていました。日本人は農耕民族と呼ばれていますが、欧州の方が農耕の歴史は古いです。しかし、鳥肉はかしわと呼び、馬はさくら、猪はボタン等、言い換えることによって、生殺与奪の葛藤?肉食のタブー?という問題をあやふやにしてきた日本人の言語感覚はすごく好きです。)

 

ということで、文章が続きましたが、紹介していきたいと思います。

 

素晴らしき技術の結晶、ハイクラス靴ブランド9選

(↑前回に引き続き、「打線組んでみた」をしようかと試みましたが、ほぼホームランバッター級なので諦めました。次回の打線シリーズはカジュアルブーツ編とかでしようかと思います。

 

1. AUBERCY

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フランスで生まれ、イタリアに工場を移し、イギリス靴の作り方も取り入れるという、究極と呼ぶに相応しいブランドの一つ、オーベルシーです。フランスの独創的なモードの思想を持ち、イタリアの柔軟な技術をもって、イギリス式の靴作りもカバーするということ、すなわちマッケイはもちろんグッドイヤーも多く手がけます。技術とデザイン力を兼ね備えることができるオーベルシーだからこその奔放さですね。

比較されがちな、コルテよりも少し落ち着いて実用性はまだ高いので、ファンが多いのもうなずけます。見ていて楽しくなる変わったアイレット部分のデザインも多いので、HPを見ていてもワクワクします。(オーベルシー公式HPはコチラ

 

2. Berluti (画像はFASHION PRESS より)

https://www.fashion-press.net/img/news/19715/berluti_01.jpg

何と言っても一番の有名どころでいうと、ここベルルッティですね。イタリア生まれの職人さんが、フランスで創業した靴ブランドです。

ヴェネチアンレザーを使ったパティーヌ」という謳い文句はあまりにも有名で、他にもカバンや小物類に至るまで、男が一生のうちに欲しいものリストの常連です

写真の右足だけカリグラフィが入ったモデルは、120周年記念のモデルです。知り合いにお持ちの方がいるので、見たことがありますが、輝かしすぎる気品が凄すぎて思わず時間を忘れて見入りました。。たまにネット上で販売されているので、見つけた方はラッキーです!(カリグラフィは偽物が多いので注意してください。。)買えるかどうかは別として、アシンメトリーなカリグラフィというのは、最高傑作のカッコ良さです。(クリエイティブ・ディレクターとしてクリスヴァンアッシュ就任!?知りませんでした・・)

 

3. CORTHAY (画像は公式HPより)

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www.corthay.com

フランス靴A・B・CのC、CORTHAYもまた凄まじい靴ブランドです。ジョンロブやベルルッティを経て、独立した腕はもちろん超一流。そして、最も称賛されるのが、コルテでしかないデザイン性です。パリのモード界も認めたそのデザイン性は、靴ブランドとしては世界一といっても良いでしょう。HPを見てもらえればすぐに分かると思いますが、もはやどうなっているかわかりません。それほどデザインという名において、他の追随を許さない徹底したブランドです。

(日本のブランドでは、ヨウジヤマモトがコラボレーションしていて、かつて見たことがあったのですが、どんなんだったかな。。黒かったんだっけな。。?)

 

4. SILVANO LATTANZI (画像は伊勢丹メンズHPより)

https://www.imn.jp/api/image/max-width/810/images/upload/2016/09/a5c008656f8fd4fef8c838b813d109da.jpg

伝統的なクラシコイタリアの靴作りもできて、ブリティッシュもできて、モードもできて、と三拍子揃った器用なブランドです。共通する美しさと完成度に、靴マニアのファンが非常に多いことでも有名。派生ブランドであるジンターラのファンも多く、イタリア靴を語るうえで絶対に避けては通れないブランドです。手作りに物凄いこだわりを持ち、仕上がりに関係のない箇所でも機械作業を嫌うラッタンジの靴はムラが多い印象もありますが、それが味。一点モノが好きという方、イタリア靴を体感したいという方に自信をもっておススメできるブランドです。

 

5. ROBERT UGOLINI (画像は公式HPより)

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イタリアンビスポークといえば、このブランドを思い浮かべる方も多いでしょう。先鋭にして巨匠、ロベルト・ウゴリーニです。卓越した技術で、ステファノベーメルやステファノブランキーニなどとも比べられることが多いですが、実は弟子に日本人が数人居るということで何となく親近感が沸きます。百貨店等とタッグを組み、オーダー会を開催することもあるので、タイミングが合えば、ぜひ一生モノの一足を作られることをオススメします。どこに履いていっても恥ずかしくない一点ものが仕上がることでしょう。

 

6. F.LLI. GIACOMETTI (画像はB.R. ONLINEより)

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www.bronline.jp

前回の打順編でもご紹介した、ジャコメッティのイグアナレザーコインローファーです。エキゾチックレザーの中でも少し変わり種なイグアナを使用。レザーが立体的なので、履きジワで出る光の反射がとても綺麗です。カラーはシックなグレーを選択されると、コーディネートの幅もぐっと広がります。ここで紹介している他ブランドの靴よりもお買い求めやすいので、もし興味がある方は是非。これからの季節、ここぞというときに履かれてはいかがでしょうか。私が最も好きな靴ブランドの一つです。

 

7. SUTOR MANTELLASSI (画像は公式HPより)

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マンテラッシといえば、この鮮やかなブルーですね。ソール裏も目が覚めるような綺麗なブルーで塗装されています。ブランド創設から100年以上が経ちますが、日本ではそこまで普及している感じはありません。しかしどうでしょう、この美しさ。ピッカピカに輝きすぎず、イタリアンクラシコの面影もちゃんと残しています。スクエアトゥの元祖とも言われるマンテラッシですので、選ぶなら、写真のようなスクエアのローファーですね。まさに、リゾート映え100点のアイテムです。

 

8. SPIGOLA (画像は公式HPより)

http://spigola.sakura.ne.jp/page/wp-content/uploads/2018/01/180117-2796.jpg

日本のビスポーク靴を代表する鈴木氏によるブランド、スピーゴラ。ケミカルシューズ盛んな神戸の土地に工房を構えているが、実はウゴリーニ氏の弟子としてフィレンツェで修行し帰国。エキゾチックレザーはもちろんウン十万とするが、やはり美しい・・。名実ともに日本国内でも本当に素晴らしい靴を作られる職人の一人。こちらも、知り合いの方がお持ちだったので、見たことがありますが、まさか日本の職人が作ったとは思えない出来でした。記念すべき第一足目のビスポーク靴を作られる方が居れば、スピーゴラという素晴らしいブランドが国内にあるので、ぜひチェックしていただきたいです。

 

9. IL MICIO (画像はOPENERSより)

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イタリアはフィレンツェを拠点として活躍される日本人の職人、深谷氏によるビスポークブランド。靴作りの本場でアートピース展を成功させてしまうほど、特徴的なデザインが魅力。日本の伝統技術とイタリアのエレガンテの融合にはうっとりします。他にも、様々なレザーグッズが販売されていますが、さすが第一線で活躍しているブランドだけあり、どれもレザーの質が最高級で肌に吸い付くような質感です。ちなみに、ウゴリーニ氏とスピーゴラの鈴木氏との出会いは深谷氏のバースデイパーティーだったそうですね。

 

 

ヘビー級ばかりが登場しましたがいかがでしたでしょうか。

予想されるあたりを混ぜつつ、靴マニアの方が見てくださっても、ここでここくる!?って思われたいなぁと頑張りましたがあまり成功しなかった点は反省です。

 

画像を見るだけでもうっとりして、あれもこれも買えたら、どこに履いていこうかなぁ・・と妄想が膨らみます。そして、どうしても日本人ブランドを入れたかった今回でした。日本が海外の本場に誇る技術を持つ二つのブランドです。たまにネットで出ているのを見かけるので、サイズが合いそうなら実際に見に行かれるのも良いですね。

 

このへんのシリーズは書くのがやはり楽しいので、また色々更新していきたいと思います。下手糞なブログですが、よければお付き合いよろしくお願いします。

 

では。

 

OMOCHI