アジア地域で流通するadidas製品の約10%が偽物らしい ー偽ドラえもん問題はちょっとおもろいー

私がよくお世話になるHYPEBEASTさんより、気になる記事のご紹介。

一部記事を引用します。

『CNBC』のインタビューに応えたKasper Rorstedによるその衝撃的発言とは、「アジア地域におけるadidas製品の10%ほどが偽物(コピー品)である可能性がある」ということ。彼は「アジアにおいて問題なのは、そして世界全体のマーケットの問題でもあることは、あるカテゴリにおいては、そこで取引されるadidasプロダクトの約10%が偽物であるということ。そしてそれは実店舗のみならずオンライン上でも流通しており、それは我々の業界全体において大きな問題に繋がります」と発言している。

日本では偽物のスニーカーを目にする機会は少ないだろうが、アジア地域の一部の国においては観光地の露店や店舗で堂々と偽物のスニーカーが販売されていることは紛れもない事実。ファッションやアート、音楽をはじめとするクリティエイティブシーンにおいては度々“サンプリング(もしくはオマージュ)”と“パクリ”の境界線問題が浮上するが、果たして〈adidas〉はこのアジア地域における大きな問題に今後どのように対処してくのだろうか。

まさに画像にある通り、YEEZY BOOSTが出たあたりから、急速に増えたんだと思います。特に今はadidasは多いでしょう。

 大阪には今でもとある駅のすぐ近くの露店には大量のパクリ商品が売られています。降車後、2~3分歩けば誰でも入れるお店構えなのに、摘発されないんですね。。

ファッションと知的財産の歴史

ファッションと知的財産を巡る歴史は古く、意匠に関する保護の法制度は、1711年のフランスで絹織物業界における図案の保護を目的として発した命令に始まるとされています。日本における意匠第一号も1888年明治21年)に取得された織物の縞に関するもので、これもいわゆるファッション関係です。

秋冬によく見かけるネルシャツ(フランネルで作ったシャツ)に使われているタータンチェックも、昔から重要な知的財産物のひとつです。日本でいう家紋同様、クランタータンはスコットランドの氏族にとってすごく大事なものです。各氏族には固有のタータンの柄があります。そして現在でも、タータン登記所なるところで管理されています。毎年100件ぐらい新たに増えているというから驚きです。

ここで面白いのは、タータン登記所で管理されているタータンの多くは、法的に着用を禁止されている訳ではありません。しかし伝統的なタータンに対し敬意を払っているため、いたずらに汎用されずにいます。(バーバリーのチェックはもちろん商標登録されていますよ。)

こういう節度が古くから根付いている点、やはり意匠を扱う感覚は欧米の方が洗練されていると感じます。

 

パクリはいつ無くなるか

ちょっと前に、嘘か本当か分からないですが、こんな話を聞きました。中国からパンダを日本に送る代わりに、日本からは眼鏡を作る職人さんを派遣したと。そして、スキルを学んだ彼らは、昼はブランドから委託された商品を作り、夜は勝手に偽物を作り出した、と。それが関係しているかどうか分かりませんが、確かに一時期オ〇バーピー〇ルの偽物がネット上に激安・大量に出品されていました。

これは物々交換的な弊害?ですが、先進国が中国に課してきた低賃金労働の弊害もあるかもしれません。中国の人件費が上げなければいけなくなると、他のアジア諸国へシフト。じゃあ、その後の中国の工員の仕事はどうなるの?って問題もあります。

私にはこういう国際経済的な話はこれ以上はよく分かりませんが、日本もかつてはパクリ天国と揶揄されていました。先進国といわれる国が今より増え、法規制のレベル感が各国同じように整うのを待つしかないのかもしれません。

 

ドラえもん問題

タイトルにも書きましたが、裁判官が漫画を一生懸命読んでいたシーンより、テレビ局が業者にインタビューしていた内容が面白かったです。最後に少しだけ、私がテレビで見た偽ドラえもんグッズ製作業者へのインタビューを覚えている範囲で紹介します。

 

インタビュアー「御社が製作しているグッズが法的にあかんらしいですよ。」

 

偽ドラ「いきなり言われても困るよ!うちもあれで必死にやっているんだから!」

 

インタビュアー「え?あれとは?」

 

偽ドラ「ドラえもんに似ているキャラクターのことだよ!」

 

 

 

では。

 

OMOCHI