女性でもわかる、メンズ服のあれこれ仕立て。ウンチクを少し添えて。 ージャケット編ー
会社の休憩室では、よくファッションの話をします。
この知識はセールスに使えるよ~みたいな話をすると、男子と女子では少しリアクションが違います。男子は、さっそく使おうと思いメモしたり詳しく突っ込んで聞いたりします。一方女子は、単純に興味があるみたいで、へぇ~~と言ってくれます。(言って頂いておりますの方が正解なのかもしれない・・・)
メンズに求められる知識と、ウィメンズに求められる知識には大きな違いがあります。仮にメンズで、定番7でトレンド3だとすると、ウィメンズでは逆かもしれません。常に新しいトレンドがめくるめく展開される中で、メンズの洋服の歴史だったりウンチクは新鮮に映るのかもしれません。
メンズ服の面白い本一冊貸して下さいと言ってくるのは意外と女子だったりします。
ということで、今日は女性が知っていたら役に立つ日が来るかも!?と思うメンズ服についての事を少しだけ書こうと思います。
ブートニエール?フラワーホール?
ジャケットの、向かって右側の襟に開いているボタンホール。このボタンホールは通称「フラワーホール」といいます。このフラワーホールは第一ボタンの名残りと言われています。
そして、男性が女性に花束を贈りプロポーズをした際に、OKなら女性がその花束から一輪とって、男性のフラワーホールに挿してあげるという素敵な使われ方をしていました。日本では指輪を渡すのであんまり馴染みがないかもしれません。
中でも、ラルディーニというブランドが人気なので、よくTVで芸能人もブートニエール(フラワーホールに付ける飾り)を付けているのを見ます。サッカーの長友選手も大好きだとか。ラルディーニのブートニエールも花をモチーフにフェルトで作ったかわいらしいデザインです。
そして、襟裏をめくると、フラワーホールの下にループが付いている場合があります。これは、茎を差す用のループで、実際に花を挿せますよ、というデザインです。ほとんど実用性はありませんが、男子はこういう所が好きなので、ご了承ください。。
ちなみに、フラワーホールでもボタンホールでも表から見るとこんもりした綺麗な縫い方をしてるのに裏は雑な縫い方に見えると、それは手縫いの可能性が高いです。襟裏のループもそうですが、10万円以下のジャケットではあまりお目にかかりません。もしお持ちで、「このジャケット安かったわ~」と言ってる旦那さんがいれば、、
その先はお任せします。
よくついてるコレ、ナニ?
男性とスーツを買いに行くことがあれば見るかもしれません。生地のタグです。もちろん着る時は取ります。(たまにコートで付けっ放しの若い子いますね。。)これは、〇〇という生地のブランドを使っていますよ~ということですが、私は好きではありません。
セレクトショツプでも見ますが、日本人がわざわざ現地のブランドに発注して付けてもらっているケースも多いです。なぜなら、付いている方が売れるからですね。なので、このタグがあるからすごい!っていう訳でもありません。むしろ、そうでないパターンの方が多いような気もします。
また、super120や、super150などの表記も見られたりしますが、これもある種のグレードです。詳しい説明は避けますが、100~120を超えると手入れが大変で普段使いには向かないと思って良いでしょう。もし仕事用とかで買いそうになっていれば止めることをお勧めします。(詳しくはググッてみて下さいね!)
今どきの若い子はジャケット短めが格好いい!?
10代や20代前半だとまだしも、30過ぎてお尻が見えるジャケットを着るのは少々リスキーです。あまり、海外では~という内容ばかりだと面白くないですが、はっきり言って、ゲイさんのファッションです。
確かに日本人にはぱっと見、短い方が似合います。しかし丸出しは避けた方が無難です。しかし普通にお尻が丸出しになる丈のジャケットは売られていますので、買いそうな場面では一言添えてあげて下さい。
お洋服にしっかり見識のある偉い方や、その道の方に見られると、いろんな意味で誤解されます・・。
その他いろいろ思うこと
最後に、文章にするまでもないジャケットに対しての思うことを、箇条書きで締めたいと思います。
・月ジワという首の後ろの下に入るシワが一番NGです
・やせ型の人のダブルブレストには違和感があります
・大柄を選ぶ際は、後のお直しに苦戦するリスクを背負います
・襟の大きさは顔の大きさと比べて選んでもらいましょう
・袖はシャツが少し見える程度の長さにして着てもらいましょう
・野球をやってた方は知らぬ内にジャケットのしわが出やすいかもしれません
・謝罪会見で光沢のある生地をチョイスするメンバーさんは気を付けましょう
・お腹が出すぎて前が閉まらないという方は、ひとまず痩せた方がいいです
では。
OMOCHI